作画
今まで下書き通りにペンを入れていたのだが、下書きのときに線の途切れ目になるような、線を引きにくい部分からペンを入れていくと、その後きれいに線が継げることに気がついた。 下描き時に切れ目になる部分はようするに線のカーブがきつくなる部分で、ペン…
漫画で線画を描き始めて最初まったくわからないのは、線のどこを太くしてどこを細くすればいいのかだ。プロの作品はたいてい抑揚がついているが、その法則性がわからない。人それぞれ(漫画のジャンルや作風によっても)違うものなので正解を記すことは難し…
髪の房はたばねた筆先のように、中程を太く描く。 根本を広くして中ほどを太くしない場合、ぺらぺらした平たい髪の束にみえる。
という検索ワードで来られた人がいるが、2つパターンがあると思う。ひとつは萌える顔の長さの限界 - QFMの漫画技法メモに関連するように、「実は童顔である女性キャラを大人っぽく見せるという萌えの技法」を使っていないから。わりと高度なキャラクターデ…
目を描くとき上の線(まぶたの線)はかまぼこ型のカーブを描くわけだが、特に目のカーブの一番上のあたりを、きっちりなめらかな上向きの円弧にしておくと人間的な温かみが出る。そのカーブにおいてちょっとでも直線的な部分を作ると、冷たい感じが出てくる…
萌え系の絵で女の子を描くとき、鼻が点のようになることが多い。 角度をつけたときは、三角のような「く」の字のような、なんともいえない記号的形状になる。 そういう絵を何度も描いていると、ちゃんと立体的に説明のつく形状に修正したくなってくる。 しか…
しばらくコメディっぽい話を描いていたら、ドラマパートに入ってまったく筆がのらなくなってしまった。前は描けたのに、どうしてもちょっと笑ってしまうような、間の抜けたシリアスシーンになってしまう。デフォルメの問題か、構図かなどと悩んでいたが、ど…
描いた後で、首が長過ぎたと気づくことが多い。 特に女の子を描くとき、普通の首を描いて、その上にデフォルメされた大きめの顔を描いてしまうことが多い。 顔が大きい分、ちょっと短めに描いておくのが正解だ。肩からあごまでのラインで判断するのではなく…
面長で顔が細い大人の女性キャラを描いてみようと思ったが、なかなか好感の持てる美人にならない。どうも、写真で見れば美人でかわいいと思えるような顔も、漫画にすると面長になりすぎるようだ。そこで有名アニメ等の「大人の女性」ヒロインをいくつか見て…
(追記:丸ペンの線が主線にまじるとヌメっとした感じがでるのが気になってきて、この方法はほとんどやめてしまいました。全体の一割くらい。)今はコミスタの丸ペン、初期設定より太く(1mm)した設定のもので、下描きを描いてみている。主線などはGペン風…
ある程度画の配置が決まっている場合、吹き出しを先に描いてしまうのが良いようだ。特にコミスタで作業していると、どこまでも拡大できてしまうので、ついコマを一枚の絵として見てしまいやすい。するとイラスト(一枚絵)と漫画の絵の違い - QFMの漫画技法…
漫画は複数の画を同時に視界におさめるので、基本的に一枚の画として均衡がとれたものが描けない。一枚絵として見せるコマが必要ならばふつう見開きか、表紙か、最後のページを1枚使って見せることになる。だから「決め」の絵というのは、あくまで動的な流…
市販の漫画原稿用紙だけでなく、コミスタのファイルにも基本枠の線(B4版で180×270mm)が入っている。雑誌の漫画投稿の決まりの中で、このサイズで原稿を作成しなさいと書いてあることも多い。ただ実際には、断切り線*1いっぱいまで絵を描く*2「断切り」によ…
漫画教本ではよく、登場人物を描く際は頭が切れないように描けと言われる。頭上に空白があることで、スッキリ読みやすくなるからである。しかし現在売れている漫画を読めば、頭を切った構図などいくらでも見つかる。「気にしない漫画家もいるが本当は頭上を…
僕は箱書き(プロット)を描くまで、せいぜいネームまでが一番楽しいというタイプの人間のようです。 単に絵が苦手ということもありますが、頭でっかちだからでしょう。 箱書きをを描くまでは、自我を大きくしていられます。無邪気に、自分の心の中を探検し…
顔のアップ(=大きな顔絵)がうまく描けない。もしくは非常に時間がかかる。漫画初心者丸出しの課題だが、わかっていても一朝一夕には解決しないようだ。 バランスが崩れる 近視眼的に描いていると、全体のバランスが崩れてしまう。僕はパソコンで描いている…
クロスゲーム (1) (少年サンデーコミックス)作者: あだち充出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/09/02メディア: コミック購入: 4人 クリック: 36回この商品を含むブログ (97件) を見るあだち充先生のキャラクターは、耳が大きくデフォルメされている場合が…
女性の胸を描く時。斜めから見たとき全体は単純にお椀型に丸いが、乳輪の周りはやや鋭角的なカーブを描き、突き出ている。そう描くときれいに決まりやすい。服を着ていればそのカーブは当然つぶれてしまうが、それでもその鋭角カーブが服でつぶれていること…
美人の顔正面、左右対称の正確さがとにかく大事。女性の顔面は立体的に見せるとっかかりが少ない、もしくは無いことが多いので、対称に描くしかない面がある。(追記) でも、そもそも美人は正面から描かないようにする方がコツとして重要かもしれない。体の…
簡単な事だけど、ちょっと書き出しておこう。 漫画の絵は ストーリーを説明するための絵である 分かりやすさがかなり必要 登場人物の感情にせまる表現が重要 造形力だけでなく演技力が要る。 ある登場人物がすべてのコマで同一人物に見えることが強く求めら…
萌え絵を描くときなど、女性的な質感を線画で表現する場合、一般に細い線で描くことが効果的である。細い線の中で、さらに強弱をつけて弾力やアニミズムを表現する。しかし漫画の絵はイラストとは異なり、感情表現やアクションの演出に応じて、また画面全体…
コミスタで下書きをするときに、今まで5mmくらいのマジックツールで描いていた。理由は ペンを引くとき強弱に気をつけるのにいっぱいいっぱいで、しっかりした下書きがないと描けなかった。 鉛筆で描くと普通の人物デッサンのようになっていってしまい、いつ…
School Rumble(1) (講談社コミックス)作者: 小林尽出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/05/16メディア: コミック購入: 1人 クリック: 41回この商品を含むブログ (146件) を見る小林尽先生描く「School Rumble」や「夏のあらし!」では、二種類のリアリティが…
漫画であまり、リアルな眉毛にお目にかかったことがないな、と思っていた。 一応自分でも漫画を描くようになって気づいたことだが、漫画家が紙に書いているのは眉毛ではなかった。 あのキャラクターの目の上に描かれている横線は、 眉毛の簡略表現 目の上の…
漫画の枠(間白+枠線)いうのは、音楽で言うとドラムのような「拍(はく)」をとる役目をしている。枠の太さは音量にあたると思う。コマとコマが枠によって大きく離れているほど、読者がそれぞれのコマを独立した絵として認識し直す力が強くなる。 漫画では…
「MAJOR」67巻を読んだ所、表紙の彩色を含めたCG処理の導入が気になった。見返してみると、表紙は65巻からCGブラシのように見える。正直塗りは稚拙に見え、ウェブ上で公開されているアマチュアの絵師にも見劣りする。 パソコンを買ったのでやってみました、…
チビ太や星飛雄馬の「ホッペタ斜線」は「汚れている」=「貧乏」という記号の「斜線」であります。 ははあ〜。 冒頭の「常態でホッペタ斜線が入っているキャラ」ですが、これは恥ずかしさを示す記号ではなくとも、顔が赤らんでいるというニュアンスはあるよ…
『@おさる伝』 オーガ背筋欲しい!!より 板垣氏はコマ割り後、原稿をコマごとに切断していた!! で、コマごとに画を描いていた! まじですか! コミスタにコマグループレイヤーっていう、コマごとに作画する機能がありますけど、原稿用紙をいちいち切るこ…
Yahoo!オークション - 週刊ヤングサンデーチャリティーオークション - 「クロサギ」執筆まるごと中継 プロ作家の下書きからペン入れまでが見られる動画。黒丸先生がカブラペンでひっかきひっかき線を整えていくペンさばきがよく分かります。 こういう資料は…
CELSYS - 連載コラム&チュートリアル 電脳漫画魂 第1回「環境を整える」 CELSYS - 連載コラム&チュートリアル 漫願成就 第1回「まずは落書きだ」 コミスタ使ってます。2.5を買ってまだ1作も描いてないので使いこなすまで3.0を買い控え。