2011-01-01から1年間の記事一覧

キャラクター優先と付加価値について

キャラクター優先主義について、また思いついたのでメモ。僕は新人漫画賞くらいまではストーリー優先で作る方が有利(参照:短編作り7つのコツ)だと考えるが、一般の漫画教本ではキャラ優先の教え方が多い。キャラクターがしっかり描かれていることのほうが…

萌える顔の長さの限界

面長で顔が細い大人の女性キャラを描いてみようと思ったが、なかなか好感の持てる美人にならない。どうも、写真で見れば美人でかわいいと思えるような顔も、漫画にすると面長になりすぎるようだ。そこで有名アニメ等の「大人の女性」ヒロインをいくつか見て…

斜め枠線のコマをどこから始めるか

普通の長方形のコマで話を進めて、話が盛り上がるところで変形ゴマを使いたくなることはよくある*1。さて、どのコマから斜めに枠線を引くべきか。 上手い人の漫画を読むと、最初のインパクトのあるコマは長方形ゴマのままで、次のインパクト時から変形ゴマに…

下書きとペン入れの中間となる丸ペン

(追記:丸ペンの線が主線にまじるとヌメっとした感じがでるのが気になってきて、この方法はほとんどやめてしまいました。全体の一割くらい。)今はコミスタの丸ペン、初期設定より太く(1mm)した設定のもので、下描きを描いてみている。主線などはGペン風…

吹き出しからペン入れする効用(コミスタ)

ある程度画の配置が決まっている場合、吹き出しを先に描いてしまうのが良いようだ。特にコミスタで作業していると、どこまでも拡大できてしまうので、ついコマを一枚の絵として見てしまいやすい。するとイラスト(一枚絵)と漫画の絵の違い - QFMの漫画技法…

トメの画・ナガレの画とコミスタの3D

漫画は複数の画を同時に視界におさめるので、基本的に一枚の画として均衡がとれたものが描けない。一枚絵として見せるコマが必要ならばふつう見開きか、表紙か、最後のページを1枚使って見せることになる。だから「決め」の絵というのは、あくまで動的な流…

濱田庄司の発想と漫画制作

「美の壷」の古い回、「益子焼」で濱田庄司についてやっていた。濱田庄司はイギリスで釉薬をスポイトで垂らし入れて作るスリップウェアに憧れ、長い時をかけてひしゃくを使った「流し掛け」という絵つけの技法に行き着いたという。「作為を嫌う」という日本…

不必要に感動させない

読んではいない。ほんとにメモ。 鳥山明先生が「マンガ脳の鍛えかた」という本の「ストーリーで気をつけていること」というインタビューで、サラリとした読み味、不必要に感動させないことを挙げているという。これはなかなか心がけるのが難しい。描き手はな…

あるはずの感情変化をスルーしない

「こういう事件が起こったら、この登場人物はこうこう思ってAをするが、やがて間違いに気づき、Bをするだろう」という順番があるとして、描き手はメンドくさいから途中のAをすっとばしたいときがある。というか、書く側としては常識的な思考や行動であるAは…

前のほうからストーリーを作るということ

ここでよく参照するマンガの創り方はストーリー作りメインの漫画教本で、山本おさむ先生は映画のシナリオの勉強をしたと書かれているが、その本で教えている漫画の作劇術は、一般的な映画のそれとはおそらくけっこう違う。ひとつは、まずテーマやテーゼがあ…

設定を伝える技術

思いついたら追記していきます。 設定を伝える際に避けたいこと 読み手にとって負担やハードルになる 面白くなくなる、テンポが悪くなる 設定から先が読めてつまらなくなる メタ 舞台を学校にするなど、想定読者に対してもっとも説明量が少なくすむ設定にす…