2014-01-01から1年間の記事一覧

脱線の作法

漫画の面白さはドラマティックなストーリーだけではない。ストイックでムダゴマのない1本道の漫画ももちろんいいが、本筋とは関係ない脱線したコマやシークエンスを描きたくなる場合もある。よくあることだが本筋が重々しくなってきたからテーマとは関係の…

「漫画 顔を描くと面長に」

という検索ワードで来られた人がいるが、2つパターンがあると思う。ひとつは萌える顔の長さの限界 - QFMの漫画技法メモに関連するように、「実は童顔である女性キャラを大人っぽく見せるという萌えの技法」を使っていないから。わりと高度なキャラクターデ…

ミッドポイントを超えてからのストーリー変更

連載のように前からストーリーを書いていくとき、ミッドポイントを超えたらもう、ストーリーは変更しない方がいい。 変えようとすると整合性がとれなくなったり、テーマがあやふやになったりするからだ。 例えば、決定的な問題を起こす人物が登場してしまっ…

目の上下の線のカーブについて

目を描くとき上の線(まぶたの線)はかまぼこ型のカーブを描くわけだが、特に目のカーブの一番上のあたりを、きっちりなめらかな上向きの円弧にしておくと人間的な温かみが出る。そのカーブにおいてちょっとでも直線的な部分を作ると、冷たい感じが出てくる…

漫画で出す脳内物質

※僕に脳の専門知識はありません。ネットの読みかじりです。 ドーパミン : 快楽全般で生じる。強い場合はドキっとする。萌えもコレ。「好き!」ってかんじ。食べる時も出る。*1 エンドルフィン : モルヒネの6倍と言われる最強の脳内麻薬。スカッと爽快になる…

鼻をちゃんと描かないことを恐れない

萌え系の絵で女の子を描くとき、鼻が点のようになることが多い。 角度をつけたときは、三角のような「く」の字のような、なんともいえない記号的形状になる。 そういう絵を何度も描いていると、ちゃんと立体的に説明のつく形状に修正したくなってくる。 しか…

喜劇の絵と悲劇の絵のタッチ

しばらくコメディっぽい話を描いていたら、ドラマパートに入ってまったく筆がのらなくなってしまった。前は描けたのに、どうしてもちょっと笑ってしまうような、間の抜けたシリアスシーンになってしまう。デフォルメの問題か、構図かなどと悩んでいたが、ど…

首はちょっと短く

描いた後で、首が長過ぎたと気づくことが多い。 特に女の子を描くとき、普通の首を描いて、その上にデフォルメされた大きめの顔を描いてしまうことが多い。 顔が大きい分、ちょっと短めに描いておくのが正解だ。肩からあごまでのラインで判断するのではなく…

3の法則を使って失敗

信頼する知人からネームを直したほうがいいと言われた。原因は、主人公が自主的に活躍するシーンが少ないことだ。都合により全体のページ数が少ないので、活躍のためのページ数割当てがそもそも少なかった。その中で僕は「3の法則」を使ってストーリーを作…