2009-01-01から1年間の記事一覧

思いついたコツやポイント4・主張の出し方

作品の中に「言葉で言ってしまいたい主張」がある場合、よくそれを「テーマ」として扱い、作中のクライマックスに持ってくることがある。ただ、クライマックス向きでないテーマはある。「真っ白に燃え尽きたよ」くらい、よく練れたセリフに集約できればラス…

思いついたコツやポイント3・作中書物で情報圧縮

登場人物が話したりするにはちょっと長い説明が必要だな……というとき、その情報を作中に書物の形で出してやると、コマの節約ができる。 セリフにすると不自然すぎる「非常にまとまった考えや感情」も、その人が書いた手紙やメモという形で出してやると自然に…

ベタとひねり

「盛り上がったストーリーなのに、最後のページでちょっとコミカルなことをやってちんまり終わる漫画が嫌い」という人がいる。たしかにそういう漫画はあるし、僕はそういう漫画が嫌いじゃない。その話が出た時は、「単行本ベースで考えて、次の話を始めやす…

製作中の自我

僕は箱書き(プロット)を描くまで、せいぜいネームまでが一番楽しいというタイプの人間のようです。 単に絵が苦手ということもありますが、頭でっかちだからでしょう。 箱書きをを描くまでは、自我を大きくしていられます。無邪気に、自分の心の中を探検し…

コマ割りの手順

「コマ割りの技法」「コマ割りのコツ」的なことを検索して来られる方が多いようなので、僕なりの手順を書いておきます。初めて漫画を描くような、どうやって割ればいいのかさっぱり分からない人向け。たぶん、アクション漫画でも少女漫画でも共通の部分まで…

出だしの葛藤

最初の2P、読み出しとなるあたりは一番気をつかうところだ。書き手としては、一刻も速くキャラを立てたい。自然に動かして、アクションやリアクションを取らせたい。主要人物同士の関係性を説明したい。でも背景説明もしたい。学生で高校に通っているぐらい…

アップが描けない

顔のアップ(=大きな顔絵)がうまく描けない。もしくは非常に時間がかかる。漫画初心者丸出しの課題だが、わかっていても一朝一夕には解決しないようだ。 バランスが崩れる 近視眼的に描いていると、全体のバランスが崩れてしまう。僕はパソコンで描いている…

耳も演技する

クロスゲーム (1) (少年サンデーコミックス)作者: あだち充出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/09/02メディア: コミック購入: 4人 クリック: 36回この商品を含むブログ (97件) を見るあだち充先生のキャラクターは、耳が大きくデフォルメされている場合が…

思いついたコツやポイント2・女性の胸を描く時

女性の胸を描く時。斜めから見たとき全体は単純にお椀型に丸いが、乳輪の周りはやや鋭角的なカーブを描き、突き出ている。そう描くときれいに決まりやすい。服を着ていればそのカーブは当然つぶれてしまうが、それでもその鋭角カーブが服でつぶれていること…

思いついたコツやポイント1・美人の顔正面

美人の顔正面、左右対称の正確さがとにかく大事。女性の顔面は立体的に見せるとっかかりが少ない、もしくは無いことが多いので、対称に描くしかない面がある。(追記) でも、そもそも美人は正面から描かないようにする方がコツとして重要かもしれない。体の…

イラスト(一枚絵)と漫画の絵の違い

簡単な事だけど、ちょっと書き出しておこう。 漫画の絵は ストーリーを説明するための絵である 分かりやすさがかなり必要 登場人物の感情にせまる表現が重要 造形力だけでなく演技力が要る。 ある登場人物がすべてのコマで同一人物に見えることが強く求めら…

萌え絵にはない制限

萌え絵を描くときなど、女性的な質感を線画で表現する場合、一般に細い線で描くことが効果的である。細い線の中で、さらに強弱をつけて弾力やアニミズムを表現する。しかし漫画の絵はイラストとは異なり、感情表現やアクションの演出に応じて、また画面全体…

鉛筆で下書きする意味

コミスタで下書きをするときに、今まで5mmくらいのマジックツールで描いていた。理由は ペンを引くとき強弱に気をつけるのにいっぱいいっぱいで、しっかりした下書きがないと描けなかった。 鉛筆で描くと普通の人物デッサンのようになっていってしまい、いつ…

乖離したリアリティ

School Rumble(1) (講談社コミックス)作者: 小林尽出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/05/16メディア: コミック購入: 1人 クリック: 41回この商品を含むブログ (146件) を見る小林尽先生描く「School Rumble」や「夏のあらし!」では、二種類のリアリティが…

人気

作者が人気を得るのではなく、キャラクターに人気が出るよう心がける。 そう念じているだけでもいいし、工夫があればもっと良い。 と、思う。

眉毛

漫画であまり、リアルな眉毛にお目にかかったことがないな、と思っていた。 一応自分でも漫画を描くようになって気づいたことだが、漫画家が紙に書いているのは眉毛ではなかった。 あのキャラクターの目の上に描かれている横線は、 眉毛の簡略表現 目の上の…