コツ

線の抑揚の法則

漫画で線画を描き始めて最初まったくわからないのは、線のどこを太くしてどこを細くすればいいのかだ。プロの作品はたいてい抑揚がついているが、その法則性がわからない。人それぞれ(漫画のジャンルや作風によっても)違うものなので正解を記すことは難し…

就寝前後の妄想の効用

夜寝る前でもいいが、とくに朝、起きた時に自分の漫画の世界で妄想を広げておくといい。 バカなことでも、下卑たことでも、客観性が目を覚ます前に、まどろみの中で妄想の断片を増やしておく。その内容は使えないことも多いが、作者の無意識でフィルターをか…

髪の房

髪の房はたばねた筆先のように、中程を太く描く。 根本を広くして中ほどを太くしない場合、ぺらぺらした平たい髪の束にみえる。

喜劇の絵と悲劇の絵のタッチ

しばらくコメディっぽい話を描いていたら、ドラマパートに入ってまったく筆がのらなくなってしまった。前は描けたのに、どうしてもちょっと笑ってしまうような、間の抜けたシリアスシーンになってしまう。デフォルメの問題か、構図かなどと悩んでいたが、ど…

首はちょっと短く

描いた後で、首が長過ぎたと気づくことが多い。 特に女の子を描くとき、普通の首を描いて、その上にデフォルメされた大きめの顔を描いてしまうことが多い。 顔が大きい分、ちょっと短めに描いておくのが正解だ。肩からあごまでのラインで判断するのではなく…

設定を伝える技術

思いついたら追記していきます。 設定を伝える際に避けたいこと 読み手にとって負担やハードルになる 面白くなくなる、テンポが悪くなる 設定から先が読めてつまらなくなる メタ 舞台を学校にするなど、想定読者に対してもっとも説明量が少なくすむ設定にす…

短編作り7つのコツ

「漫画 短編 コツ」という検索で来る方がとても多いので……僕なんかがコツを披露すると言う無理を承知で*1、だいたい誰に対しても言えそうな範囲の事を書いてみます。「雑誌に投稿する、初めてストーリー漫画を描くような人」を想定しています。 1.作品の規模…

ネームが面白くならないとき

プロットは満足できているのに、背景やキャラの設定で迷いが生じていると、ネームを描いてもなんだかゆるくて作業時間もかかる……という事になりがちだ。「前の作業がちゃんとできていない」パターンである。 どこに面白さがある作品なのか構造を把握して、適…

心象風景を描写して動きを出すの術

(漫画はまだ集大成した創作法がないこともあるけれど、いろんな細かい技の集積で成り立っている部分がある。そういう「術」もコツとしてメモしていく。)キャラが考えてばっかりで、絵的な動きが出なくて困る場面はよくある。なるべくキャラ本人達を動かし…

プロット作業の要点

コマ割りに続いて「プロット」「コツ」で検索してくる方が多いので、偉そうに言えるような立場ではありませんが、僕のプロット作業での要点を書いておきます。より具体的な事、話をどういうふうに転がすかはマンガの創り方―誰も教えなかったプロのストーリー…

喜劇を作るためにジレンマを作る

喜劇(コメディ・ギャグ)の作り方を考えていた。実は一時期挑戦して、これはちょっと難しいとあきらめた事がある。ギャグ作家は疲弊するというから、たいそう頭を使うのだろう。本などで「作り方」を読むと、だいたい悲劇(ドラマ)の作り方と同じく「ミス…

思いついたコツやポイント5・夢に似せた情報の出し方

最近夢から醒めたときに、気がついたこと。 寝ていても、「音」はずっと聞こえてる。 そして夢の「映像」が見えると、音と合わせて脳が「意味」を把握する。 すると話が動きそうな方向に動き出す(主に『映像が動く』)。 映像を追っていくと、自分がリアク…

思いついたコツやポイント4・主張の出し方

作品の中に「言葉で言ってしまいたい主張」がある場合、よくそれを「テーマ」として扱い、作中のクライマックスに持ってくることがある。ただ、クライマックス向きでないテーマはある。「真っ白に燃え尽きたよ」くらい、よく練れたセリフに集約できればラス…

思いついたコツやポイント3・作中書物で情報圧縮

登場人物が話したりするにはちょっと長い説明が必要だな……というとき、その情報を作中に書物の形で出してやると、コマの節約ができる。 セリフにすると不自然すぎる「非常にまとまった考えや感情」も、その人が書いた手紙やメモという形で出してやると自然に…

思いついたコツやポイント2・女性の胸を描く時

女性の胸を描く時。斜めから見たとき全体は単純にお椀型に丸いが、乳輪の周りはやや鋭角的なカーブを描き、突き出ている。そう描くときれいに決まりやすい。服を着ていればそのカーブは当然つぶれてしまうが、それでもその鋭角カーブが服でつぶれていること…

思いついたコツやポイント1・美人の顔正面

美人の顔正面、左右対称の正確さがとにかく大事。女性の顔面は立体的に見せるとっかかりが少ない、もしくは無いことが多いので、対称に描くしかない面がある。(追記) でも、そもそも美人は正面から描かないようにする方がコツとして重要かもしれない。体の…